9月28日に市民向け太陽光発電セミナーを開催しました
川崎市環境局脱炭素戦略推進室において、2024年9月28日に「ゼロから学ぶ太陽光発電セミナー」を川崎市役所本庁舎復元棟101会議室で開催しました。
このセミナーは、個人住宅向けの太陽光発電に関する基本知識や、導入のメリット、設置時に気をつけるべきポイントなどを、名称の通り「ゼロから」学ぶ内容で構成しました。
講師は、一般社団法人太陽光発電協会から小島盛利氏が登壇。
小島氏は、太陽光発電が世の中に普及する前から太陽光発電の専門家として尽力してきた太陽光発電のエキスパートです。
電気は「買う」より「つくる」時代
近年の電気代高騰を受けて、小島氏は「今や電気は『買う』よりも『つくる』時代。太陽光発電があれば、自宅で使用する電気を太陽光発電でまかなうことによって、経済的なメリットを受けやすくなりました」と説明します。
通常、家庭に届く電気代は、発電コスト、送配電コスト、その他の料金の3つが組み合わさっています。
一方で太陽光発電があれば、自宅で電気を発電することができるため、発電コストのみの負担で済みます。
実際、太陽光発電を設置した家庭と設置しない家庭について、20年間分の支払う金額とCO2排出量をグラフで見てみると、設置しない家庭の支払う電気代は約320万円だったのに対し、設置した家庭の支払う電気代は約305万円と試算されました。
CO2排出量に着目すると、設置しない家庭が51,800kg-CO2だったのに対し、設置した家庭は14,983kg-CO2と、約70%も排出量が減っていることが分かります。
災害時にも役立つ太陽光発電
防災士の側面もある小島氏は、太陽光発電が災害時でも役立つことにも話を広げていきました。
「災害が起きてから、テレビなどで災害に関する情報はすぐに発信されます。しかし実際に被災した人から話を伺うと、災害で電気の供給がストップしてしまうと、テレビなどから情報を得ることができなかったといいます。太陽光発電があれば、発電した電気を使用することができるので、情報を手に入れ、避難がしやすくなります」と語る小島氏の言葉に、参加者たちはじっと聞き入っていました。
複数の見積りで失敗しない太陽光選び
最後に、太陽光発電を選ぶうえでのポイントを、公平な視点で解説した小島氏。
小島氏自身が太陽光発電を各地で導入してきた実体験も交えながら、太陽光発電導入時の気を付けるポイントを紹介しました。
特にポイントとして挙げていたのは、複数の見積りを取り、甘言に惑わされないことだと言います。
講演終了後は、参加者からの質問時間が設けられました。
参加者からは、「実際の設置業者を探す際にどうやって探せばいいか」「既存の住宅に太陽光発電を設置できるか・できないかをどのように判断すればいいか」「発電量を確保するために必要な面積はどのくらいか」など質問が続き、充実の時間となりました。
※当日の講演資料は下記からダウンロードすることでご覧いただけます